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Adobe製品の販売形態の移り変わりと各種ソフトのご紹介
普段、Adobe製品を仕事で使っている方も多いと思います。
しかしながら一部のソフトは使ってはいても、すべてのソフトを把握している方は少数でしょう。これまで縁のなかったソフトも、活用していけばさらなる発見があると思います。
ここでは、Adobeの各種類のソフトの販売形態の移り変わりと、簡単に機能の説明をしていきます。
1.Adobe製品の概要
Adobe製品は現在、画像編集の最高峰と言われており、
- 印刷物
- 映像
- Webデザイン
などプロのデザイナーによって幅広い目的で使われています。
そんなAdobe製品ですが、時代とともに販売方法が変化してきました。
2.パッケージ販売
2-1.単体製品のみの販売時代
初期のAdobeは、パッケージの単体販売をしていました。
1990年のPhotoshop1.0に始まり、続いて1994年アルダス社の買収を受けて単体発売でAfter Effects・InDesignなどが発売されます。
次第に製品が増えたので2003年には、デザインに必要な製品をまとめたCreative Suite(クリエイティブスイート)というパッケージのセット販売へと移行します。
2-2.Creative Suite(クリエイティブスイート)単体&セット販売時代
Adobe Creative Suite(略称CS)は、デザインに必要なソフトをセット販売する統合パッケージのことです。
Creative Suiteのバージョンはcs1に引き続きcs2, cs3, cs4, cs5とアップグレードされ、2012年に発売された最新版のCS6はCCと同時発売でした。今後、CS7の発売はなくCS6のサポートもバグ修正とセキュリティのみとなっています。
Adobeからのユーザーに向けたメッセージでは、今後CSユーザーは徐々にCCに移行して欲しい、という意思を表明しています。
2-2-1.Master Collection(マスターコレクション)
Creative Suiteのすべての製品が統合されたパッケージです。さまざまなデザインの分野の制作環境が整います。
2-2-2.Design Standard(デザインスタンダード)
Photoshop, InDesign, Illustratorなど主要なソフトに加え、PDFを編集できるAcrobatなど、デザインや印刷を制作するプロフェッショナルに必要なソフトを中心としたセットのパッケージです。(CS3以降発売)
2-2-3.Design Premium(デザインプレミアム)
Web・印刷・モバイルデバイスに対応するために必要なツールをすべて備えたパッケージで、Design Standardの豪華版です。(CS3以降発売)
2-2-4.Web Premium(ウェブプレミアム)
デジタルコンテンツ(Webサイトやアプリケーションなど)の作成に必要なツールの統合パッケージです。Photoshop, Illustratorなどデザイン用のソフトの他、DreamweaverやFrashなど開発系のソフトもカバーしています。
3.サブスクリプション(定期課金)販売
3-1.Creative Cloud(クリエイティブクラウド)時代
Adobe Creative Cloud(略称CC)は、2012年6月にCS6と同時発売されました。
これまでの単体製品やCSと違っている点は、CCは年間契約の月額5000円でAdobeのすべての最新版の製品が使用できることです。
年間プランの他には1カ月ごとで月額8000円のプランや個別のソフトのみを使える2200円〜のプランもあり、個々のニーズ合わせた契約が可能です。
CCの購入方法はダウンロード販売のみです。それまでの様に店頭でディスクを購入しインストールする手間が省けましたが、Adobeの特徴でもあるシリアルナンバーがなくなったのは物足りなくも感じます。
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4.Creative CloudのWebで使用する製品
4-1.Photoshop(フォトショップ)
Adobe Photoshopは、グラフィックデザインの代表的なペイント系ソフトで、写真の加工・画像の合成・コンピューターグラフィックス(CG)イラストの作成などさまざまな作業が行えます。また、Webサイト制作や印刷物制作にも欠かせないツールです。
4-2.Illustrator(イラストレーター)
Adobe Illustratorはベクター画像を編集するためのソフトです。Illustratorでは画像をパスで描きます。Illustratorの特徴であるパスを使いこなすことは使い方がわからない人にとっては難しいかもしれません。
※Illustratorはイラレと略称で呼ばれたりAIと呼ばれたりしています。
4-3.Dreamweaver(ドリームウィーバー)
Adobe DreamweaverはWebサイトを制作するためのコーディングを行うためのツールです。ライブビューという機能を使うとリアルタイムでWeb上での表示を確認しながら作業をするできます。
4-4.Muse(ミューズ)
Adobe Museとはコードを入力せずにウェブサイトが制作できるソフトで、ウェブデザイナーがコーディングなしでウェブサイトを制作するために使われています。
4-5.Flash Professional(フラッシュ プロフェッショナル)
Adobe Flashは動画やゲームを制作・編集するためのソフトです。
アニメーションやFlashサイトが製作できますが、Flashはウェブ上で扱うには読み込みが非常に重いことから、HTML5の台頭に取って代わられ、その影を薄めました。Flashは、現在Web上から消えつつあるため、Flash周辺のソフトの存在意義は非常に危ういところです。
5.Creative Cloudのその他の人気製品
5-1.InDesign(インデザイン)
Adobe InDesignはDTPソフトウェアです。使い方は、印刷物のページレイアウト・Fhashコンテンツなどデジタルコンテンツの作成です。グラフィックの処理性に優れていて、またIllustratorやPhotoshopのデータをそのまま表示できたりと互換性にも優れています。
5-2.Lightroom(ライトルーム)
Adobe Lightroomは写真やビデオを編集するためのソフトです。LightroomとPhotoshopの違いがわかりにくく思われる方もいらっしゃるかもしれません。
Lightroomの一番の特徴は写真に特化していることです。
そして写真の取り込みから現像までのフローに優れていて、写真の修正・加工・編集といった目的でソフトを使用したいという人にはPhotoshopより安価で購入できるLightroomで十分事足りるでしょう。
5-3.Acrobat (アドビ アクロバット)
PDF画像の編集や加工ができるソフトです。PDFドキュメントの統合やファイル形式の変換ができ、PDFファイル内の文章や画像も自在に編集できます。
5-4.Premiere Pro(アドビ プレミアプロ)
Adobe Premier Proは高性能な映像・動画編集ソフトです。タイムライン上で動画編集の作業ができ、編集・テロップ・エフェクト・オーディオの編集などが行えます。
5-5.After Effects(アフターエフェクツ)
Adobe After Effectsは映像のデジタル合成・モーショングラフィックスなど映像編集ソフトです。レイヤー上での編集をメインとしており、画像・テキストなどを上下の階層での作業ができます。
6.まとめ
CCからは最新版へのアップデートがいつでも行えるようになったことで、新しい機能が出たらすぐに使えるようになりました。ユーザーの手に届きやすい価格になったことで、より多くのユーザーが気軽に手を出すチャンスができたのですね。
今までは高額で手が出なかった…
という方もCCでいろいろなソフトに手を出せる機会ができたこのチャンスにぜひ使い始めてみてはどうでしょうか?