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シズル感演出!食品から湯気を出す画像加工方法
食べ物をおいしそうに撮影するには、光・角度・盛り付けなどを考慮します。また、出来たてアツアツに見せるには、湯気が必要です。
しかし、湯気をきれいに撮影するには一定の条件がそろっていないとうまく撮れません。近づけ過ぎるとレンズが曇ってしまい、また背景が白壁などでハイライトになっていると湯気自体は映りません。さらに撮影に時間がかかってしまうと料理は冷めてしまいます。
それならphotoshopで湯気を作っちゃえ!そんな方に、ブラシを使わない湯気の描き方のチュートリアルをお教えいたします。
1.料理の温度を伝えるシズル感は湯気
街を歩いてて飲食店が目に入らない日はないと思います。そこでふと外に出てるメニュー表が目に止まります。なんだかおいしくなさそう・・・そんな経験ございませんか?
料理をおいしく見せるには、本当に目の前に実物があるかのように見せることが重要です。人間の五感を刺激し、生きの良さ、みずみずしさを写真で表現できれば、それが来店のきっかけにつながるかもしれません。
水滴のついてない飲み物がぬるそうに見えるように、湯気の出ていない料理は冷たそうに見えます。湯気は、熱い料理の温度を伝えるのに有用な手段です。
ぜひ、フードフォトをレタッチしてシズル感を演出してみましょう。
2.湯気の画像加工方法
今回はブラシを使わず、雲模様というフィルターを使った湯気の描き方をお送りいたします。
2-1.料理の素材を用意する
料理の素材を用意します。スープやラーメン、鍋などの画像がよいかもしれません。
2-2.新規レイヤーを作成し、スクリーンにする
新規レイヤーを作成します
先ほど作った新規レイヤーに対して、描画モードをスクリーンに設定します。
2-3.背景を白色にし、白いもやもやを作る
湯気は白いので、背景色を白色(#ffffff)に設定します。
[フィルター] → [描画] → [雲模様1]を選択します。
もやっとしたフィルターがかけられました。
2-4.白いもやもやを波形にする
湯気は、気流によってくゆんでいるので、さきほどのもやもやを波形にします。[フィルター] → [変形] → [波形]を選択します。
波数・波長・振幅・比率を以下の数字に設定し[OK]を選択します。
2-5.なげなわツールで、湯気の出る範囲を指定
なげなわツールを指定します。
なげなわツールで湯気の出る範囲を指定します。この画像では、器の下辺から出ているイメージなので、フリーハンドで該当箇所を選択します。
2-6.ベクトルマスクを追加する
湯気の選択範囲を指定したら、ベクトルマスクを選択します。
2-7.不透明度を調整する
不透明度を調整して、湯気の濃さを調整します。ここでは90%にしました。
2-8.完成
お疲れさまでした。完成です。
3.まとめ
今回紹介したテクニックは、飲食店の紹介雑誌や料理本を作っているクリエイターさん。個人でメニューやチラシなどを制作している飲食店のオーナーさん。クックパッドなどでレシピを載せているユーザーさん。またSNSなどで、自分で撮った料理をおいしく見せたい・シェアしたい個人の方々など、多くの方々にぜひ試してもらいたいテクニックです。
フードフォト系のシズル感演出の写真合成テクニックは、今後も定期的に紹介していきます。
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