Photoshopとは -世界で最も普及している画像の編集・加工ソフト-

フォトショップ CS6 ロゴ

前回はAdobe(アドビ)社の製品を複数紹介しましたが、今回はPhotoshop(フォトショップ)に焦点を当ててみます。

この記事ではPhotoshopの概要、名前の由来、歴史を紹介いたします。

1.Photoshopの概要

Photoshopとは、Adobe社により開発・販売されたビットマップ画像編集ソフトです。日本ではフォトショと略されることがありますが、海外ではPsという略称で呼ばれたりします。

Photoshopといえば画像編集ソフトの代名詞、グラフィックの編集ソフトの最高権威として知られています。

2.Photoshopの名称の由来

Photoshop 写真屋さんのアイコンイラスト 初期のアイコンイラスト

「Photoshop」の名称を前半と後半に分けるとphotoとshopの造語となりますが、その単語の意味の通りphotoshop = 写真屋さん から名前を取られました。

上の画像を見て下さい。Photoshopの初期のアイコンイラストは本当に写真屋さんでした。

本来写真の修正・加工ソフトだったPhotoshopですが、高性能な機能が充実してくるうちにイラストを描いたりWebデザインを作成したりと様々な用途で使われるようになったのですね。

3.Photoshopの歴史

Photoshopの生みの親 トーマス・ノールとジョン・ノール

3-1.生みの親は二人の兄弟

Photoshopはトーマス・ノールとジョン・ノールという兄弟が作り出したソフトです。

兄のトーマス・ノールはPhotoshopの元となったソフトの開発者、弟のジョン・ノールは映画「パイレーツ・オブ・カリビアン デッドマンズ・チェスト」の視覚効果を担当し2007年にアカデミー視覚効果賞を受賞したスーパーバイザーで、二人ともデジタル界で活躍する有名な人物です。

3-2.改良が重ねられDisplayからImageProへ

Photoshopの原型は1987年に開発されたソフト「Display」です。これは兄のトーマス・ノール氏が組んだプログラムが原型となる画像を表示させるためのグレースケールの画像を扱うツールでした。はじめは商用ではなく個人で使用するために作られたソフトでした。

次にそのソフトに興味を示した弟のジョン・ノール氏が開発に参加し、彼らによって作られたのが「ImagePro」というイメージスキャナの取り込みソフトです。

「ImagePro」からは複数フォーマットで保存できる機能・ガンマ補正ツールなどが新たに加わります。

3-3.Photoshopの誕生

Photoshop1.0の起動画面

そして、いよいよ最初のバージョン Photoshop 1.0 が1990年にAdobe社から登場します。以来このPhotoshopという名称が定着します。

翌年の1991年にはphotoshop2.0が発売されます。2.0からは新たにペンツール・パス機能が備わりました。

さらに1993年に発売されるphotoshop2.5には、フローティングパレット・クイックマスク機能が加わります。

Photoshop3.0(1994年)からは新たにレイヤー機能が加わります。
実はこのレイヤー機能は革新的に便利な機能でした。
レイヤーはアニメのセル画にインスピレーションを得たものですが、レイヤーの登場はPhotoshopの操作性を格段にアップさせることになります。

次いでPhotoshop4.0(1996年)には色調補正・調節レイヤー・アクション&バッチ機能が搭載されます。

Photoshop5.0(1998年)からはヒストリー機能の搭載・テキスト入力の編集が可能となり、さらに翌年発売の5.5からはWeb関連機能が加わります。

3-4.Creative Suiteそして、Creative Cloudへ

2003年に発売されたPhotoshop 8.0※からは、PhotoshopがCreative Suiteの統合パッケージのうちの1つとなり、バージョンも8.0ではなくPhotoshop CSと表記されるようになりました。
パッケージもそれまでの目のマークはなくなりデザインが一新されました。
※実際に8.0というバージョンは存在しません。8.0=CSとなります。

CSの一製品として他のソフトと一緒に販売される時代は、2012年にCCの登場とともに終わります。

CSとCCについて詳しく知りたい方は、前回の記事Adobe製品の販売形態の移り変わりと各種ソフトのご紹介を参考にしてくださいね。

3-5.Photoshopの歴史まとめ

Photoshopの原型Displayは誕生後ImageProへと改良が重ねられ、Adobeが販売権を取得してからはPhotoshopと名付けられて世に送られます。Photoshopは1.0~7.0→Creative Suite1~6(CS)→Creative Cloud(CC)へと、時代とともにバージョンが移り変わっていき、その都度最新の機能が搭載されます。

Photoshopはコンピューターの初期の頃にDTP用(現像する写真を編集するため)のソフトとして開発されましたが、写真加工以外にも使用できる優れた機能が盛り込まれ、現在のようにWebデザインや動画の編集にも利用できるようになったのですね。

4. まとめ

Photoshopは「アーティストがいかに技術に縛られず、自分の時間を創作に費やせるか」という創始者の思いから誕生しましたが、その志は創業当初から現在まで一貫して続いているそうです。
そういうユーザーへの配慮があったからこそPhotoshopは、こうして便利に発展を遂げてきたのですね。

世の中には生活や仕事を便利にしてくれるツールであふれ返っていますが、ひとつひとつにはこうした創始者のおもいが込められています。

時間があれば今自分の使っているツールの生み出された経緯や、そこに込められた思いを調べてみるのも面白いのではないでしょうか?

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